花火は嫌いだ
「ねぇねぇ!今度の夏祭り一緒に行かない?」
人が多くて暑い夏祭りなんかに行きたくはなかったが
彼女の無邪気な笑顔に負けてしぶしぶ承諾した
当日、私はいつも通りの洋服を着て行ったが彼女は違った
「ねぇ、見て見て!可愛いでしょ〜!」
彼女は浴衣を着ていた
それは彼女の魅力を引き立たせ、アップにした髪もいつもとは違う大人びた雰囲気にさせていた
会場が突然明るくなり、人々がざわめき始める
「わぁ〜!始まったよ〜!もっとあっちに行こう!」
そういって彼女は私の手を握る
嗚呼、残酷だ
この花火のように私の恋は一瞬にして花開き、そして一瞬にして散るのだ
この無邪気な笑顔も全部私の物にしてしまいたい
願いは叶わず儚く散る運命だ
初恋は花火ように儚く散る
初めて好意をもった相手が親友とは滑稽だ
どこかのお題配布サイト様のお題に初恋は〜花火?みたいなことが書いてあったなーと思い
うろ覚えなくせに書いてみた次第です
あぁ、何かもう自分かわいそうだ←